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緊急事態宣言解除後の医院感染対策について2

投稿日2020/06/03

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6、 治療時にはエアゾルの発生を極力抑えるために口腔外吸引を併用。

ケア時には超音波器具等の使用を制限し極力エアゾルが発生しないよう配慮するとともに、必要に応じ治療と同様に口腔外吸引を使用。

従来はさほど気にしていませんでしたが、唾液中にもウイルスが存在することがわかってきました。そこでエア・タービンの使用を減らし、5倍速コントラを主に使用しています。エア・タービンはエイズウイルスが発見された時にも問題になりましたが、今回は大量のエアゾルを発生させる可能性があることから使用を制限しています。口腔外吸引は高性能なフィルターで微細なチリや埃をさらにはウイルスもキャッチしてくれているはずです。ここはメーカーを信じましょう。

7、 業務用空気清浄機(1)エアロサービス株式会社のエアロシステム35Mを開業当初より導入し、24時間年中無休で稼働

この空気清浄機は天井埋め込み型で、多くの人がエアコンと思われているかもしれません。毎分35m3の空気正常能力を持ち、数分で医院の空気全てを入れ替えることになります。さらにフィルターは2ヶ月ごとに業者が交換に訪れ、メンテナンスを継続してもらっています。万が一エアゾルが口腔外吸引で吸いきれなくても天井にあるこの空気清浄機がキャッチしてくれていると考えています。基本的に治療はこの空気清浄機の真下にあるユニットを使用するようにしています。

8、 業務用空気清浄機(2)株式会社サンケイワークのクリスタルイオンを導入し夜間も稼働させています。

空気中のさまざまな物質を水の中に回収することで空間洗浄を行う、25-30畳用のものです。さらに微細水ミストを放出し加湿器の効果もあります。(レナードエアシステム)微細なミストは空気中の浮遊物質に付着し落下させる効果があるようです。

9、 超音波加湿器に20ppm次亜塩素酸水を入れ、空間加湿を待合室と個室で行っております。

5月ごろまでは換気のためできるだけ窓を開けて対応していましたが、最近は暑くなってきたのでエアコンを優先しています。(コロナ対策も重要ですが、熱中症対策も必要な季節になってきました)これからの季節はエアコンを稼働させます。どうしても乾燥が起こりますので、それを防ぐための加湿と考えて使用しております。昨今、次亜塩素酸水の空間噴霧の是非がネット上に出てきています。これに関しては別の機会に私見を述べたいと思います。

10、 床を1000ppm次亜塩素酸水(次亜塩素酸ナトリウム+炭酸)で清拭

床に落ちたウイルスは靴に付着して汚染を拡大させてしまう、という考えから、定期的にスプレーで噴霧しモップがけを行っております。4月ごろまでは病院用ハイターを水で薄めて(当時400-750ppm)床に噴霧していましたが、アルカリは体によくない旨を勘案し、現在では炭酸水で化学反応させた次亜塩素酸水を用いています。次亜塩素酸水、次亜塩素酸ナトリウムの使用に関しては 9、でも書いていますように、後日私見をまとめて述べていきます。が、土足の医院にしていてよかった、と思っています。

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