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トリートメント・ケア

投稿日2020/02/10

カテゴリーその他の治療

トリートメント・ケアってなに?

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トリートメント・ケアとは、予防専門の衛生士が歯の表面の汚れを、専門器具を使用し徹底的にクリーニングさせていただくことです。よくPMTC(PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニングの略:歯磨きのプロ()が行う器具・機械()を使った歯()のクリーニング())と呼ばれてますが、器具を使い汚れを取ることにより、歯の表面は結構痛みます。ざらついたり、でこぼこした歯面ではすぐに汚れがつきやすくなるので、当院では汚れを取った後に歯面を滑沢にすることを目的にケアをさせていただいております。

歯垢や歯石はもちろん、自分ではなかなかとれない茶シブやヤニ、苦手なところの磨き残しをきれいにし、さらにお掃除で傷んだ表面を修復できるようサポートするクリーニングがトリートメント・ケアです。

むし歯菌や歯周病菌がすみついている歯垢は、表面がツルツルのところにはつきにくく、ザラザラしたところにくっつきます。細菌は目に見えないくらい小さいので、私たちが「充分きれいになったな」と感じる自己流の歯みがきをしても、細菌にとってはすみやすい場所がまだまだたくさん残っているのです。

こうした、歯の表面のザラザラや磨き残しの歯垢を特殊な専用の器械で取って、さらに再石灰化を促すようにツルツル、ピカピカにします。歯と歯ぐきの境目もきれいに洗い上げますから、歯周病菌が住みにくい環境になります。

3~6ヶ月に1回通うだけ!
3~6ヶ月に1回、プロのクリーニングケア=PMTCを受けて歯をきれいにして、次にクリーニングケアを受けるまでの間は、自宅で正しい歯みがきをしてその状態をできるだけキープしてください。

歯科医院は、歯が痛くなってからむし歯治療を受けたり、歯がグラグラになってから歯周病の治療を受ける場所ではなく、むし歯にならないように、歯周病にならないように通う場所になってほしいと願っています。

きちんと予防すれば、一生自分の歯で過ごすことができます。
ブリッジや入れ歯などの不自由さは、それを使った人にしか分からないかもしれませんが、あなたにはできる限り、一生自分の歯で食べれる快適な人生を送ってほしいと思います。

ちなみに、トリートメント・ケアで痛みを感じる人はほとんどいません。
気持ちよくて、うとうとしてしまう方はたくさんいらっしゃいますが…
(※保険診療対象外となりますのでご了承下さい)

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歯みがき指導
当院では、歯みがき指導を行なっています。
「毎日ちゃんと歯みがきをしているのに、どうしてむし歯や歯周病になるんだろう?」「人間は、歯を磨いてもむし歯になるのが当たり前なのかな」あなたも、そんな風に思っているかもしれません。

でも、ちゃんとした歯みがき習慣ができていたら、むし歯にはほとんどなりません。
むし歯になるのが当たり前なのではなく、歯みがきをしているようで、実はちゃんと磨けていなかった——というのが、本当のところなのです。

むし歯も歯周病も、原因となる細菌が口の中にすみついているから起こります。歯みがきの目的は、むし歯や歯周病の原因菌を落とすことです。(決して、歯磨き粉をたくさんつけて、口の中をアワアワにしてすっきりさせることが目的はありません!)

むし歯の原因菌は空気を好みます。だから、歯の表面にくっつきます。ツルツルしたところにはくっつきにくいので、歯の表面のザラザラしたところや、むし歯治療をした詰め物やかぶせ物の段差のところ、歯と歯が重なっているところなどに固まってくっつきます。(これを歯垢=プラークと言います。)

一方、歯周病の原因菌は空気を嫌います。だから、空気の届きにくい歯と歯ぐきの境目に入り込んで、より空気の届かない奥へ奥へと入っていきます。

こういった習性をもつむし歯菌や歯周病菌のかたまり、歯垢を落とすのが歯みがきの目的ですから、歯ブラシの選び方や磨き方にもポイントがあります。

1.歯ブラシのヘッドの大きさ
歯ブラシのヘッド(歯ブラシの毛がついている先端の部分)は、大きなものよりも小型なものを選んでください。歯と歯が重なっているところや歯と歯ぐきの境目という、狭くて小さいところを磨くわけですから、ヘッドは小さい方が細菌を落としやすいです。

2.歯ブラシの毛の硬さ
歯ブラシの毛の硬さは、普通の硬さのナイロン毛かやややわらか目のナイロン毛が最適です。硬い毛は、ちょっと力を入れすぎてしまうと、歯や歯ぐきを傷つけることがありますし、細かいところまで届きにくくなります。硬め目の歯ブラシのほうが使用するにあたり難易度が高くなります。歯ぐきの炎症がある場合には、やわらかめの歯ブラシを使って、炎症が治まってきたらやわらか目か普通の硬さの歯ブラシに代えてください。

3.歯ブラシの握り方
歯ブラシを、力を入れてしっかり持ってしまうと、奥歯の奥まできれいに磨けません。また、強い力でゴシゴシと磨いてしまうと、毛先が広がって歯垢をとることができません。また、強く磨いて歯ぐきや歯の根を傷つけてしまうと、そこから歯周病にもなってしまうことがあります。歯ブラシは、軽く鉛筆を握るようにゆったりと優しく持ってください。

4.鏡を見ながら磨く
鏡を見て、今自分がどの歯をどんな風に磨いているか、じっくり見ながら歯を磨いたことがありますか?これからは毎日、大きな口を開けて、自分の歯を見ながら歯を磨いてみてください。よく見ると、歯は平らな板ではなく、微妙なカーブがあったり、重なっているところがあったり、大きさが違ったりして、意外に個性的です。前歯に比べて奥歯のこの辺りは磨きにくいなとか、唇が邪魔だなとか、そういった新しい感想をもつかもしれません。そういったところに、歯垢がたまりやすいのです。

5.小刻みに磨く
あなたがブラシを動かす距離は、どれくらいでしょうか?5mmから1cmくらいの細かい動きで歯を磨いてください。早く磨き上げようとして大きく動かすと、歯と歯の間にひそむ肝心の歯垢が取れていないので無駄に終わってしまいます。歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目、こういったところを重点的に、歯ブラシを細かく細かく動かして、歯垢を取り除いてください。細かくうごかせるようになるとマッサージ効果によるさっぱり感が味わえるようになります。

当院では、定期検診のときに歯みがき指導をしています。
歯の磨き方も日進月歩で、20年前と今とでは、推奨されている磨き方がまったく違います。
あなたの今の磨き方が本当に正しいかどうか、一度確認してみてください。

歯科医院で定期検診を受けて、自宅で正しい歯みがき習慣ができれば、むし歯や歯周病になる可能性がぐっと低くなります。

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