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ホワイトニングの際、気をつけることってなに?

投稿日2019/12/23

カテゴリー審美歯科

最近よく聞く「ホワイトニング」ですが、どんなことをするのでしょうか。
ホワイトニングとは、専用の薬剤を使用して、歯の着色汚れを漂白することです。
服を漂白するとき、漂白剤などを使いますが、歯を漂白するということに危険性がないのか、心配に思う方もいるでしょう。日本の歯科医院で一般的に扱っている薬剤は、使用法、用量を守っている限り基本的に安全なものなので心配はありません。そのことについて詳しく説明していきます。
海外の通販でホワイトニング剤を購入している方は、注意が必要です。歯を白くしたいという一心で、得体の知れない商品を購入するのは控えましょう。
その危険性や商品の選び方についてもご紹介していきます。
その危険性や商品の選び方についてもご紹介していきます。


1.歯科医院のホワイトニングが安全な理由とは?

歯科医院で提供するホワイトニング剤が安全である、というよりは、歯科医院が扱うから安全である、というほうが正しいでしょう。それでは、ホワイトニング剤のことについてここで詳しく説明しましょう。


1-1.ホワイトニング剤の主成分について
歯科医院で扱うホワイトニング剤の主成分は、過酸化水素です。過酸化水素には歯を白くする成分が含まれています。消毒用のオキシドールと同じ成分ということもあって安全に思われますが、使用するとやけどをしてしまう恐れがあるので不用意に口の中に入れるのは危険です。


1-2.安全な濃度の過酸化水素を提供
過酸化水素が安全だといっても、濃度が高くなると危険ですが、オフィスホワイトニングで扱う薬剤は、過酸化水素の濃度の割合が35%以下のものが一般的です。その濃度が安全だといても皮膚についてしまうと炎症やただれの原因になてしまうため、歯科医師は歯の部分のみに薬剤が触れるよう注意をして施術をおこなっています。また、ホワイトニング用に提供されている薬剤は、濃度10%以下のものであれば、取り扱いもしやすいでしょう。ちなみに、消毒用のオキシドールの濃度は約3%といわれています。


1-3.過酸化水素の濃度とは
ホームホワイトニングの薬剤の主成分は、オフィスホワイトニングの主成分と異なり、過酸化尿素と呼ばれるものです。過酸化尿素は、使用する際に、過酸化水素に分解されるので漂白する主な成分は一緒です。
濃度の目安として、過酸化尿素の濃度が10%ほどであれば、過酸化水素だと3%程度の濃度となります。


1-4.オフィスホワイトニング時には唇や歯茎の保護が必要
オフィスホワイトニングで扱う薬剤の濃度は至って安全ですが、皮膚に付着するとただれてしまうので薬剤が歯以外には触れないよう、施術の前に必ず保護します。


2.ホワイトニングを控えた方がいい人もいるのか

過酸化水素を主成分としているので、基本的にホワイトニング剤は安全ですが、あくまでも歯の状態が健康で、ホワイトニングができる条件をクリアしている人のみおこなうことが可能です。 下記のような状態の方は避けましょう。


・知覚過敏や歯周病、虫歯がある人
上記の歯の状態でホワイトニングをおこなうと、薬剤がしみてしまい、痛みが生じる可能性が高いです。その場合は治療してから改めて受けることをお勧めします。 また、歯ぎしりやヒビが入っている場合も同様です。


・14歳以下である
若いと歯の成長に悪影響を及ぼす可能性が高いため、ホワイトニングは基本的にNGです。歯科医院ではもちろんですが、ホームホワイトニング用の薬剤の注意書にも記載されています。


・妊娠中や授乳中の方
ホワイトニング薬剤による直接的な悪影響は 報告されていませんが、安全性も確約されているわけではないので、控えた方が無難です。


・無カタラーゼ症
無カタラーゼ症の方は過酸化水素を分解できない体質なので、使用してしまうと口腔壊死を引き起こす恐れがあります。症状を持っているのかどうかは、歯周ポケット内にオキシドールを1滴たらすだけでわかります。オキシドールが泡立たなければ、上記の症状だと診断されます。


・光過敏症である
オフィスホワイトニングでは、薬剤の反応を促進するために強い光を照射します。光過敏症の方は、控えましょう。症状としては、強い光を当てることによって皮膚に紅斑や水疱ができます。


3.海外製の薬剤の購入は控えましょう

3-1.厚生労働省の認定外のホワイトニング剤は危険
最近では、ホームホワイトニングのキットをネット通販で購入が可能ですよね。しかし、むやみに購入するのは避けましょう。例えば過酸化尿素の濃度表記が35%と書いてあっても、実際に認可を受けているか分かりかねます。成分がよくわからないようなホワイトニング剤に手を出すのはやめましょう。


3-2.日本人はエナメル質が薄い
日本人は欧米や中南米などの人に比べると、エナメル質が薄いため、知覚過敏を起こす可能性があります。歯科医院でおこなう際は、日本人向けにおこなうことができる濃度の過酸化水素を使用しているので安心して受けることができます。


4.ホワイトニングは痛いのか

4-1.ホワイトニングする際の痛み
ホワイトニング剤を塗布する際は、口の中がピリッと感じることがあります。その痛みはあくまでも歯の表面のエナメル質を一時的に脱灰する時に感じるものなので心配しなくても大丈夫です。


4-2.ホワイトニングした後の痛み
ホワイトニングの後に、なんだかヒリヒリするとおっしゃる方もいらっしゃいます。これは、ホワイトニング剤を使用するによって、脱灰している状態を作っているので一時的に知覚過敏の状態になっていることが原因です。


5.まとめ

歯科医院で取り扱うホワイトニング剤は安全ですが、症状や時期によっては控えた方が良い場合もあることがわかってきましたね。海外のホワイトニングは安価に購入できますが、おすすめしません。当院では、日本人の特徴も加味して日本で承認された薬剤のみを扱っておりますので漂白に興味にある方はぜひ一度ご相談ください。

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